クレマチス・ビタルバ Clematis vitalba (キンポウゲ科 センニンソウ属
 スイスの低地(とはいっても海抜は500mを超える)の草むらに見慣れた種子が実っていた。一目でクレマチス属であり、センニンソウとそっくりの種子であった。種子だけでは同定できないだろうと思っていたが、花も見ることができた。海抜の差が大きいので、あきらめずに探し続けると、花に出会える植物も多い。花を見るとセンニンソウ、葉の形と質感はボタンヅルに似ている。
 C. vitalba は、木質の茎を持つ落葉の多年生のツル植物であり、20mから30mの長さに成長するとのこと。葉は対生であり、通常5小葉からなる複葉。小葉の縁は通常全縁であるが、鋸歯を持つ場合もある。花は白から緑を帯びた白色で直径2cm。。花弁を持たず、十字架型のものは萼である。英語名はTravellers JoyもしくはOld Man's Beard。「旅人の楽しみ」、「老人のあごひげ」・・・老人のあごひげは、種子の毛を指していると思われるが、旅人の楽しみとは、どんな意味なのでしょう?
クレマチス・ビタルバ Clematis vitalbaクレマチス・ビタルバ Clematis vitalbaの花
クレマチス・ビタルバ Clematis vitalba の葉クレマチス・ビタルバ Clematis vitalba の葉
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